Revo BEASTには「ミドルラウンドEVAノブ」と呼ばれるハンドルノブが装着されています。
これを自分好みにカスタマイズしてみた備忘録です。
(「まとめ」など追記)
- ミドルラウンドEVAノブ
- 同じAbu Revoだけど
- カスタムパーツは?
- カスタムパーツでのノブを使用するのであれば
- ダブルフィンガーノブがいい
- ハンドルノブ交換について自分のまとめ
- 参考までに、「ミドルラウンドEVAノブ」が装着されている「頑丈系」
ミドルラウンドEVAノブ
「ミドルラウンドEVAノブ」とはAbuのRevo ビッグシューターコンパクトやロキサーニ パワーシューターなど「頑丈系」リールに採用されている「軽量で握りやすい」という謳い文句のハンドルノブです。
BEASTを使い始めてビッグベイトやフロッグなど釣り方の相性や使用するロッドとのバランス、ラインの巻き量など色々と試してみて、「合う」「合わない」などがだんだんと馴染んできました。
そんな中で「何かしっくりこないな」と気になりだしたのがこの「ミドルラウンドEVAノブ」。
「つまむ」にも「握る」にも自分には中途半端なサイズ・形状のようです。
その事にはっきりと気付いたのは同じRevoのBLACK10を購入してから。
BLACK10は豪快なスタイルで知られるキムケンこと木村健太さんが企画した、「頑丈系」のリールで、そのハンドルには「ダブルフィンガーノブ」と呼ばれるハンドルノブが装着されています。
2本指を掛けられる、その形状、長さはパワーをしっかりとリールに伝え瞬時に巻き取り、フッキングに持ちこみ、魚に主導権を与えることなくビックフィッシュをヘビーカバーから引きずりだすことが可能である。
このノブの大きさとフィット感がしっくり来て、リトリーブや咄嗟に握るという動作において本当に使いやすい。
「じゃぁ、しっくり来ないBEASTのノブをこのダブルフィンガーノブに変えてみよう」と考えたのが今回のカスタマイズの始まり。
同じAbu Revoだけど
早速資料を集め始めました。
ダブルフィンガーノブ自体は単体で普通に購入できるようです。
では、同じAbu Revo同士で互換性はあるのか?
それぞれのパーツリストを見比べてみました。
BEAST 41-Lのパーツリスト
https://pfj-parts.com/wp-content/uploads/2019/04/1479947-REVO-BEAST-41-L.pdf
BLACK10-Lのパーツリスト
https://pfj-parts.com/wp-content/uploads/2019/05/1501978-REVO-BLACK10-L.pdf
うーん、2つのリストを見比べてみてもサイズは書いていないので互換性があるかどうか分かりません。
というか、手元に2機種あるのだから試しにスワップしてみる事にしました。
ノブの取り外しは簡単。
すると意外な事実を発見。
BEASTとBLACK10のノブシャフトの太さは直径5mmで同じなのですが、それぞれの長さが違いました!
こりゃ、付かない。
ひょっとしてミドルラウンドEVAノブはAbuの中でも特殊な形状?
カスタムパーツは?
シマノ、ダイワのノブシャフトは外径4mmなのに対しAbuは5mm。
カスタムパーツのハンドルノブもほぼシマノ、ダイワ向けの外径4mmが基本のよう。
「ハンドルノブ」で調べてみても、シマノ、ダイワは出てくるもののAbuは出てこないのはこの辺に理由がありそうです。
ちなみにカスタムパーツのスペシャリスト、ヘッジホッグスタジオのYoutubeをみても「ハンドル自体をご交換頂くしか方法がございません」と言い切ってらっしゃいました。
第20回 DAIWAコルクハンドルをABUリールに装着する方法 ~ハーフタイム~
ちなみにBEASTのミドルラウンドEVAノブにはベアリングが一つも装着されていないので、両方のノブ内側に2個ずつ、内径5mm×外径8mm×厚さ2.5mmのベアリングに合計4個交換・装着できます。
ハンドルノブのベアリングのサイズはAbuでは共通のようです。
カスタムパーツでのノブを使用するのであれば
シマノとダイワのノブはシャフトの外径4mmで一緒(例外多数あり)、ダイワとAbuはドライブシャフトの外径が8mmで同じ(シマノは7mm)、つまりダイワ向けのハンドルに変えた上で気に入ったノブを探す事になりそうです。
ちなみにリールカスタム業界ではシマノ用をM7、ダイワ/Abu用をM8と記載するようです。
ダブルフィンガーノブがいい
上記の理由があって、もともと変えたかったBLACK10のダブルフィンガーノブが使えない。
ハンドルごとBLSCK10のモノに交換するか?とも思ったのですが、リストを見るとハンドルのセット、パーツID "1372160"の「HANDLE COMPLETE」は ¥15,000!?もします。
BEASTの「HANDLE COMPLETE」は¥4,500ですので比べて3倍以上も高級なのです。
それだったら「TFL110ハンドル」を購入するか...
もう少し調べてみると、もともと「ダブルフィンガーノブ」は2013年発売にAbu works DFL100として販売されています。
TFL110と同じくキムケンプロデュースのアイテム。
DFL100はBLACK10のダブルフィンガーノブとは微妙に違い、BLACK10のノブとの互換性はなく、むしろBEASTのオフセットハンドルのノブシャフトには付きそう。
Revo ALC-IB7のノブシャフトと比べてみましたが、こちらはこちらでシャフトの先端が広がっていたり、Abuのハンドルノブシャフトの形状は時期やハンドルのタイプによって異なるようです。
ちなみにBLACK 10とALC-IB 6/7のノブは互換性あります。(追記)
ハンドルノブ交換について自分のまとめ
- ハンドルノブはAbu向け(シャフト外径 5mm)とシマノ・ダイワ向け(シャフト外径 4mm)の2種類がある
- ハンドルはAbu・ダイワ向け(M8)とシマノ向け(M7)の2種類がある
※アダプターを使ってM8、M7のどちらにも対応できるハンドルもある - 第四世代のRevoのハンドルは機種によってノブシャフトの形状(長さ)が違う
※日本国内向けとグローバル展開機とで違う?
といったことがわかりました。
自分はBeastのノブをダブルフィンガーノブに変えたかったのでDFL100 ハンドルを購入しました。
Revo ALC IB 6/7のカーボンオフセットハンドルにハンドルノブAタイプという組み合わせも出来ます。
ちなみにハンドルの長さはALCが90mm、Beastは95mm、DFL100は100mm。
Beastにオリジナルで付いているアルミのオフセットハンドルがカーボンになったことやノブ自体がBEASTにやミドルラウンドEVAノブと比べ軽く、リール自体の重さが270g → 257gと13gほど軽くなりました。
ちなみにRevo Black10は245g。
ノブがつまみやすくなった事で「しっくりこない」感が解消されました。
また、軽くなった事で華奢な手に掛かる負担が減った気がします。
もう少し使い込んで行こうと思います。
少し使ってみての「ハンドルノブ変えたい」の続編
BEASTのインプレ、ハンドルノブの形状について考えてみたエントリーはこちら。