アブガルシア Revoシリーズの互換性を活かすカスタマイズを考えてみました。
発売から5年経ちましたが、他社含め21年モデルと比べて性能的に見劣りしない、というか軽量ベイトリールとしてはかなりの高性能。
手持ちのRevo ALC-IB7をベースに「ちょい釣り」に使いやすい1台を考えてみました。
マグトラックス化して、12lbs/65mくらいのスプール (シマノで言うところの30番くらい) を装着すれば出張時のちょい釣りオカッパリでピッチングからキャストまで幅広く使える1台になるのかなと。
途中何種類かリールが出てきますが、それらを所有されている方にも参考になれば。
出張時のちょい釣りに求める性能は
道具はできる限り少なくしたい出先でのちょい釣り。
kazekumo.hatenablog.jp
まぁ仕事で行っているのですからワンタックルです。
- フレーム素材:ちょい釣りで淡水〜汽水域〜海水の可能性があるので要ソルト対応:アルミ
- ギア比:ネコリグからクランクまで使いやすいギア比 7:1 程度のハイギア
- ギア素材:ガシガシ使うならブラス、ただし優先度は低め
- ブレーキ:軽量ワームからキャスト時に抵抗のあるクランクまでトラブルの少ないマグネットブレーキ
- 糸巻き量:下巻きせず、傷んだらすぐ巻きかえられる、12lbs/65m (シマノで言うところの30番くらい)
まとめると...なんだLT7じゃん( 汗 )
ところが調べてみると...
LT7 : 30,000前後と定価より高い (定価 ¥26,000)
流通量の違いなのでしょうが、17年発売のLT7よりも古くて定価も高いALCの方がお手ごろになっているようです。(21年2月末調べ)
ALC-IB7をベースに
手持ちがALC-IB7なので必要なカスタマイズを考えてみます。
優先度から言えばブレーキ > スプール > ギア素材 という順番。
最初からALC-BF7を買っていればブレーキのことは考えなくてよかったというオチ。
ブレーキのマグトラックス化
インフィニとマグトラックスの比較
IBとBFで一番異なる点はブレーキ。
IBは遠心ブレーキとマグネットブレーキのハイブリッド、BFはマグネットブレーキのみ。
ALC-IB7とLTX-BF8で比較してみると、LTX-BF8がスプール側にプレートのみなのに対しALC-IB7は遠心ブレーキのユニットが取り付けられています。
パームサイド側を見ると遠心ユニットとマグネットが干渉しないように、MAXまで出してもALC-IB7は奥まった位置までセットバックしていて、LTX-BFは縁から飛びでる位置にあります。
BFのスプールはIBのフレームには装着できるけど、逆はできない。
マグネットブレーキ最弱の位置まで下げてみても遠心ブレーキユニットとマグネットが干渉してしまいます。
マグトラックス化
では、マグトラックス化させるためにはどうしましょう。
まずはパーツリストを見比べてみます。
実際にバラしてみました。
どちらのパーツも一部を除いて共通。
ALC-IB7側のBLAKING HOUSING (上のリストで"85") には遠心ブレーキのブレーキシューが当たる箇所に金属のパーツが付いているものの、干渉するわけでもなくマグトラックス化するにあたっては大きな問題ではないかと。
違いがあるのはマグネットホルダー。
マグネットを10個取り付けられる窪みと磁力を増幅させるプレートが付いていて、スプールまでのクリアランスの違いをつけるため足の長さが約3mm異なります。
以下のパーツを交換すればパームサイド側はマグトラックス化出来ました。
- MAGNET HOLDER (パーツID 1415638) ¥300
- MAGNET PLATE (パーツID 1415639) ¥200
- MAGNET PLATE (パーツID 1415640) ¥200
- MAGNET (K) 3MM (パーツID 1302674) ¥400
- MAGNET (J31379) 1.5MM (パーツID 1116222) ¥200
ちなみにパームサイド全体をセットで交換しても良いのですが、¥11,000とお高めになっています。
※ここまで書いておいて何ですが、自己責任でお願いします。
どのスプールを使ってみるか
パームサイドをマグトラックス化するとALC-IB7のオリジナルのスプールはそのままでは遠心ブレーキユニットとマグネットが干渉してしまって使えません。
遠心ブレーキユニットを交換してみても良いのでしょいうか、12lb-100mの糸巻き量は多い。
何か良いスプールがないか探してみました。
Avail マイクロキャストスプール
交換スプールといえばアベイルのマイクロキャストスプール。
「ABU 16Revo LTX-BF8」がマグトラックスとの相性も非常に良いようで、高評価なコメントが多い。
「16LTX34R」が12lbs/60mのスペック。
LTX-BF8用となっていますが、「互換性あり」なので装着可能です。
LT7の純正スプール
SPOOL COMPLETE (パーツID 1443441) ¥7,000
お手ごろ。
ただし調べてみたところLT7のスプールは12g超とBF7と比較すると5g近くも重たいそう。
軽さが全てではないものの、選択肢としては無いかな。
こちらも互換性ありなので装着可能です。
DEEZ 8のスペアスプール
SPARE SPOOL COMPLETE (パーツID 1530568) ¥8,500
青木 大介プロデュースモデルのスペアスプールが8lbs/100m。
こちらも互換性ありなので装着可能です。
あれ、気づいちゃった?
と、ここで気づいたのですが、ギア比 8.0:1 であることが許容できればドラグやベアリング性能が向上している「DEEZ 8」が正解なのかも。
コルクノブと青いアクセントカラーが気になるけれど。
もしくはアルデバランMGL。
うーん、ここまでやったの何だったんだ。